コロナ禍で感じた塾の本当のあるべき姿について①
私は今年、このコロナ禍において、塾の本当のあるべき姿について考えるようになりました
塾業界にいる私たちには何が求められるのか、本当のあるべき塾の姿とは何か。
オンライン授業は最強の授業ではない
これから少し一部の塾を敵に回すかもしれませんね。オンライン授業を全否定しているわけではないので、大目に見てください。
最近、オンラインをアピールする塾が増えて来ましたよね。塾に届く教材の案内にもe-Learning系のものなどたくさん紹介されてます。特にこのコロナの現状はその勢いを加速させた感じもあります。
このコロナで、感染リスクを減らすための目的で導入するといった塾や、生徒さんがいますよね。今は感染リスクを減らしたいといった目的であれば良いと思います。
しかし、目新しいとか、楽だから、人件費が浮く分コスパが良い、と言うだけでは私はオンライン授業には未来がない気がします。
私もつい1〜2ヶ月前まではオンライン指導にかなり興味がありましたし、私の塾でも導入出来ないかと思ったこともありました。
しかし、この頃はやっぱり対面で紙とえんぴつを使いテキストをとにかく書き込んで解くと言う塾元来の姿の方が成績の伸びや、生徒の満足度が高いなと感じます。
業界人は知っているオンライン指導の現実
①まず、オンライン指導は元々勉強ができる子にしか使えない
自分に今何が必要か分からないと、自分に必要な、自分に合う授業が選べない。ひたすら映像を見たからと言ってできるようになるわけではありません。
②自分を律することができる人じゃないと意味がない
私達はよくオンライン授業の塾から移ってくる子に会うことが多々ありますが、その中で必ず耳にするのが、オンラインの机にこもって多くの人が寝てるということです。高校生は確かに眠気との戦いではあります。中にはスタッフが起こしに来る場合もあるようですが、常に起こしてくれる訳ではなかったり、やる子に力を注ぐため、放置のところもあります。しかし、塾で自分のお子さんが爆睡してる可能性があると考えた時に本当に意味があるのか思いませんか?有名な映像授業系の塾だと、高校生の場合、かなりの料金のはずです。
③分かりやすすぎる授業は逆に成績を下げる
オンライン授業のメリットに本当のプロの授業が見れるというのがありますよね。
だけどこれは一方ではメリットであり、もう一方ではデメリットにもなります。
私はこの話の時によくガイドさんの例を挙げるのですが、ガイドさんの話ってどの年齢、誰が聞いても理解できるように、分かりやすく、面白く、驚かされ、時には引き込まれるようなことがあります。しかし、旅行後はどうでしょう?ガイドさんの話はきれいに忘れてませんか?
人は分かっただけでは出来ないというまさに良い例ではないでしょうか?
大事なのは理解した後の練習です。オンラインは見て終わりではなく、その後、分かった後の確認、練習が必要不可欠なのですが、それができてる子は少ないです。だから、映像塾の子に今日何を学んだの?と聞くと、答えられない子が山ほどいます。答えられても、数学!としか答えられなかったり、じゃあこの問題解いてみてよと類題をさせても解けないのです。
オンラインは最強のスタイルではない
この頃は塾の指導はオンライン化され、まだまだこの波は今後も進むかとは思います。
しかし、上記のような問題は他にもたくさんあります。
映像授業最強とか、映像授業はこれからの塾の新しいあり方みたいなものになって来てますが、映像の場合、新しい分、分からないことが多いのも事実です。しかし、いつか上記のようなデメリットにも注目されるようになると、映像授業の化けの皮が剥がされ、痛い目を見る時がくるのかなと思います。
ファミレスとかコンビニ弁当みたいな感じで、24時間なんでも美味しいもの食べられるのは便利だし、できた当時は革命的でしたが、なんだかんだ家庭の味だったり、家でのご飯の重要性に立ち返りました。
健康面だったり、孤食みたいな食事のあり方みたいな面だったり。
そんなこんなでこれから未来、ファミレスやコンビニ弁当のように塾のあり方が問われる日がくるのかなと感じます。
そうなったとき、最終的に残るのは何かと言うと、やっぱ紙とえんぴつで問題を解く環境じゃないかと。
結局、受験は団体戦で、周りに勉強する人がいる環境に身を置いて、集団授業みたいなのはしないにしても、一丸になった雰囲気のもと、切磋琢磨していくことが重要な気がします。
やっぱ周りに紙にシャーペンが走る音があると、疲れたなってなっても、みんな手が止まらないな〜すごいなとか、こっちも刺激されます。
やっぱり勉強の本質はそこにある気がします。
自分の中でもまだはっきりしてない曖昧な部分があり、表現が下手な部分があったかとおもいます。ここまで読んでいただきありがとうございます。また自分の中で定まったら改めて記事にします。