古文が大好きな数学の先生のブログ

大学入試を中心に教育系ネタを更新しています。

中学生の国語の勉強の仕方

「読解力」

これをつけるために苦労されている方も多いでしょう。

 

読解力とは字の通り、読み解く力。

つまり、「読む力」と「解く力」を両方育てなければいけません。

「読む力」については前回の「小学生の国語の勉強の仕方」を参照下さい。

 

今回は「解く力」です。

もちろん、学校や塾で指導を受ける方が、効率は上がるでしょう。有名なのは逆接の後は重要だとか、他にもテクニックのようなものがあります。

しかし、ここでは指導が受けれない人、自分自身で頑張っていこうと思う人に向けて簡単に始められるやり方を書いていこうと思います。

コツはあります。まずは変なプライドを捨て、簡単なレベルの問題から始めることです。

なんの問題集でも構いません。中1であれば、小5や小6の問題から解いていきましょう。最初は余裕を持って簡単だなと思えるような文章、問題からやりましょう。

そして、大事なことは、問題を解く上で解答の根拠とした部分には線を引き、問題までズドンと矢印を持ってきましょう。国語を解く上で、この部分かな?って言うところ、間違えても全く構いませんから、勇気を持って線を引きましょう。

よく、国語の問題の最初の部分に「次の文章を読んで後の問いに答えなさい」と書いているでしょう。これの意味を考えたことはありますか?

この一文、さらっと流してるかもしれませんが、この意味分かりますか?

この意味は、「読み手の意見や考えは要りません、後の文章の中に答えが書いてあるので、この文章内から答えの部分を見つけて問題にしたがって解答してください」

ということ。 

書き抜き問題ではもちろん、該当箇所を丸々引っ張ってくると思います。しかし、それ以外の記述問題は、自分で考えて書くと思っている人が多くいます。特に、国語が苦手な人を中心に。

書き抜き以外の問題も本文に書いてある根拠の部分を中心に、短くしたり、別の部分と組み合わせて記述し、その際に適当な助詞等を補っていく程度のことで、十分なのです。

まずは、本文から根拠を明らかにして、本文を引っ張ってくる練習をしましょう。

 

そして最後に最も大事なことは、何事も継続です。1日1題と決めたならば、その通りにやっていくこと。

これは部活の練習と一緒です。上手なるには、1日だけでは上達しません。何日も継続してやっていくこと。そして、問題集が終われば、1つ上のレベルにあげて同様に練習をしていきましょう。

また、時間がある時期、例えば、今の春休みや次の夏休みなど、まとまった時間が取れる時期に、一気に短期集中でやるというのも良いでしょう。1日3~4題をしっかりと解いていきましょう。

 

参考程度に、このやり方で中3の子が夏の約3か月弱、中1~中3のテキスト、計5冊約120題以上をやり終え、夏前の6月の模試から夏休み後11月の模試で7/50点→48/50点という成績を叩き出しました。その子はその後もこの成績をキープして、志望校に合格していきました。

苦手であれば、他の人、他の科目以上に時間を取って練習をしなければなりません。得意な人と同じ時間でやっても伸びるわけがありません。

克服したいという気持ちがあればすぐにでも取り掛かるようにしましょう。

そして決してあきらめない。学問に王道なし。

楽して克服はできません。

頑張って挑戦していきましょう。