古文が大好きな数学の先生のブログ

大学入試を中心に教育系ネタを更新しています。

高校生の国語の勉強の仕方-古文編part3

続いてpart3  演習量です。

 

みなさん、どれくらいの量を解きますか?

うちの生徒はとにかく量を多く解かせます。

 

部活なんかと同じで、ほんの1週間やったくらいでは力はつきません。

テスト前1週間、頑張って勉強したのに点数は振るわず、自分は所詮バカなんだと諦める人がいるのに対し、部活では大会前1週間部活を頑張って、負けたとしても、そのスポーツのセンスが自分にはないんだ…と諦める人はいないでしょう?

部活の場合は、練習が足りなかったって試合後に気持ちを入れ替えて、次がんばろ!って部活にやる気を出してとりくむ人が大半です。

 

この違いは何なのか、いまだに結論が出せません。私からしたら、1週間勉強した程度で成績が上がると考えている人が理解不能です。

勉強や成績も行き詰まりを感じたら、部活と同じと捉えましょ。

 

では、部活で置き換えて、部活で強くなるためには何が必要でしょうか?

私の考えでは、量と継続することは大前提として、加えて内容の質や、いかに本物に触れられるかが重要だと考えています。

 

という訳で、話を戻しますが、私の生徒にはとにかく量を解かせ、長期間やらせます。

そして触れる問題の質も考えなければなりません。私が思う古典の問題集の中でもっとも質が良いと思うもの、そして、私自身色々解いてきた中でももっとも質が優れていると感じる問題集は「センター過去問」です。

だって、考えてみてください。センターなんて毎年50万人以上が受ける試験で、中でも国語は特に受験者が多い。問題作成者からしたら、国語も問題で出す以上、50万人が解いて、答えはこれ1つだけだとなるように作らないといけません。つまり、論理的に作らなければなりませんから、特定の人が有利になるような物や、答えが定まらないもの、はたまた、答えがいくつもあるような問題は作れず、万人に受け入れられるように作られるのです。

これ以上ハイクオリティな問題、かつ、実践的な問題が書店に行けば1000円程度で手に入る。これを使わない手はありません。

 

そこで、うちの生徒には文理問わず、夏までに文法や、基礎を叩き込んだら、夏休みからは国語の学習はセンター過去問!これを解きます。解き方やちょっとしたテクニックはあるので、そこの指導を最初の1月はしますが、それ以降は自習時に計画を立ててやるのみ。その結果、センター前にはあの分厚い赤本や黒本を、ほぼ丸々一冊やり終えるのです。それを経ると、ほとんど全員がどの教科よりも安定して最初に8割以上をキープが出来るようになります。

あの15センチほどの過去問、いったい誰がやるんだよ!とか、こんなについてる意味あるのか?とか思っていたそこのあなた、やる奴はやりますよ〜。

私自身、大学入試の際には全て解きあげ、問題によっては2〜3周ほどした年度のものもあります。

私以外にも、実際にそれくらいやった人が私の周りにもゴロゴロいますから、点を取りたきゃやってみるしかないです!!

 

この量をやるには早く動き出さないと不可能です。大学受験者は早めの行動をして行きましょ。

 

最後に、一応、専門の数学の先生らしく、

「量を解けば高得点が取れる」は偽ですが、「高得点を取る人は量を解いている」は真だと思います。

つまり、量を解くことは高得点を取るための必要条件ではないでしょうか。